「MECE(漏れなく、ダブりなく)」
この言葉を聞くと、なんだかロジカルで難しいビジネスの話……?と身構えてしまうかもしれません。
一般的には「情報の抜け漏れや重複をなくす」という構成作りの段階で使われる言葉です。
しかし、私たちライターにとっては、もっと身近で、もっと繊細な「文章の仕上げ(推測)」の段階でものすごく大切になる視点です。
ことらぼでは、この「ダブりなく」を、「読者の視界に入るノイズ(雑音)を消すこと」と定義しています。
どういうことか、少し具体的にお話ししますね。
その「繰り返し」が、読者の足を止める
あなたが気持ちよく散歩をしているとき、小さな石が靴の中に入っていたらどうでしょう?歩けないことはないけれど、気になって立ち止まってしまいますよね。
文章における「重複(ダブり)」は、まさにこの小石と同じです。
私が記事の添削や自分の推敲をするときは、以下のような「ミクロなダブり」がないかを徹底的にチェックしています。
単語のダブり(近接重複)
今日は、今日発売の新作お菓子を買いに行きました。
今日は、本日発売の新作お菓子を買いに行きました。
同じ単語が近くにあると、目が滑って稚拙な印象を与えてしまいます。
語尾のダブり(リズムの停滞)
このブログはWordPressで作成しているブログです。2024年9月から運営しているブログです。お菓子のレビューを書いているブログです。
文末表現だけでなく文章構成も同じで、読みにくい上につまらないですよね。
読みやすさを意識して、意味が変わらないように書き換えるならこんな感じでしょう。
このブログはWordPressで作成しています。2024年9月から運営しており、テーマはお菓子のレビューが中心です。
これは2024年9月から運営しているお菓子のレビューのブログで、WordPressで作成しています。
このブログはWordPressで作成。2024年9月から運営を開始し、お菓子のレビューを投稿しています。
同じ内容であっても、文節を並び替えたり、文末表現を変えたりするだけで読みやすさがアップしました。

些細な違いでこれだけ印象が変わるので、しっくりこないときはいくつかのパターンを試してみるといいでしょう。
意味のダブり(重複表現)
- あとで後悔する
- 今の現状
- まずはじめに
- 後悔する
- 現状
- まず(または、はじめに)
同じ意味の言葉を重ねると文章が重たくなり、テンポが悪くなります。

「内定が決まる」や「注目を集める」も重複表現なんだよ
「ダブり」を消すと、文章は透明になる
なぜ、ここまで「ダブり」を嫌うのか。それは、読者に「文章」を意識させず、「中身」だけを届けたいからです。
同じ表現や言い回しが何度も出てくると、読者の意識は無意識に「言葉そのもの」に向いてしまいます。「なんか読みづらいな」「くどいな」と思われた瞬間に、伝えたい内容への集中力が途切れてしまうのです。
ノイズになるダブりを消すと、文章はいい意味で姿を消します。
すると、読者は言葉の引っかかりを感じることなく、あなたの伝えたかった情景や感情だけを、ダイレクトに受け取ることができるのです。
仕上げの「音読」でノイズを見つける
では、どうやってこの「隠れダブり」を見つけるか。一番の方法は、「音読」です。
目で追うだけでは気づかない重複も、声に出すと「あれ、同じ言葉が続いて言いにくいな」と違和感として気づけます。
構成の「漏れ」をなくすのも大事ですが、最後の最後、この「表現のダブり」をなくすこと。
それが、読者に対するライターの「誠実さ」であり、信頼につながる記事作りに欠かせない要素だと私は思っています。
本記事の詳しい内容は「ことらぼ講座」で学べます
ノイズのない文章にするための具体的なテクニックは、「【ことらぼ】Webライティング基礎講座」の第4章で学ぶことができます。
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